ことら雑記

雑記帳

〈ホームズ〉から〈シャーロック〉へ マティアス・ボーストレム

 

日記かよっていうほど見てきたように当時のコナン・ドイルが描写されていて、いささか冗長だけども、その分それだけの記録が残ってるんだなぁという驚きがある。ドイルは母親に逐一手紙を書いていたらしく、たぶんそれを資料に書かれているんだろう。
というか出典についてはこれでもかというほど多量のページ数で紹介されているので、それを見るのだけでも面白い。当時からかなりインタビューも受けているようなので、フィクション的な感情の描写もほぼノンフィクションといってもいいのかなと思わされる。


1887年に緋色の研究が出て1893年ホームズがライヘンバッハフォールするまで、6年間で短編24編と長編2編?(違うかも)ってめちゃめちゃ速筆じゃない!? 開業医もやってるしスポーツもプロ並みだし、スゴ過ぎでしょ....天は3物も与えるのね....。一個ください.....。

 

フォール後から帰還まで10年なんですね。当時は続きが出るってわからなかっただろうけど、全然新作の出てくれない作品を気長に待ちなれてるから10年なんて全然長くないよなw

オスカー・ワイルドやP・G・ウッドハウスと少ないながらも交流があったみたいで、そのあたりの時代なのかと認識。

100周年のときってどんなだったか全然記憶にないや。

ドイルからもドイルの息子からもちょっと厄介者扱いされてるホームズワロタw 130年以上も読み手を惹き付ける魅力的なキャラクタなのにそんなに邪険にせんとったってw 実際の人物じゃないから人気があればあるほど管理するほうは大変なんだろうなw

 

シャーロックのあたりではほぼ同時進行で追っていたので実感として知っている。スラッシャにも言及されてるしカワウソとハリネズミなども説明されてて草w でもあまり深掘りせず、新世代が聖典や旧ドラマにも興味を広げたりドイルの暮らしたアンダーショー屋敷の保存運動に繋がったりしたという良い結果にスライドさせてくれていましたw