ことら雑記

雑記帳

新・世界の常識 廣津留すみれ/著

ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私が見てきた新・世界の常識 複雑化する時代を生き抜く54の思考と言動

 

 

コロナでオンラインが優先選択されるようになって、世界との物理的な距離は遠くなったけれども「コミュニケーションの距離」は場所を限定しなくてよくなった。

でも世界の誰とでも繋がれても、日本のビジネス文化や人種・性別への配慮って、壊滅的なほど閉鎖的に思えるからこの先どういう立ち位置になっちゃうんだろうと心配になる。

 

この本の内容はたぶん海外取引が頻繁なビジネスパーソンには日常的にやってる事がほとんどだと思います。ビジネスマンじゃなくビジネスパーソンと置き換えるのも、細かいようでいて基本的な意識を変えるための大事なことですね。

ぼくは最近はよく、初対面の人を示すさいに外見以外でどう表現するか、っていう事で迷ったりします。太っている、背が低いとかは駄目なのがわかりやすいですが、今までふくよかなとか眼鏡してるとかは普通に使ってしまっていましたから、意識を変えるのに若干戸惑うし、どう表現すればいいのか正解が掴めない。そのへんのことも書かれていて、けっこう参考になりました。

あと、どういう性自認なのかわからない相手にはthey/them/theirsを使うっていうのも知らなくて勉強になりました。新しい代名詞ze、xeっていうのもあるみたい。Mr.かMs.かわからなかったらMx.とか。

 

日本は島国で自国民がほとんどだからなのか、人種への配慮にはかなりムラがあったりひねくれてたりしているような気がします。少し前、外国人に農作物を盗難されたってツイートに配慮がかけているのではってつっこみが入ったけど、事実だし盗難は悪い事、って反論多数の炎上があったけど、これもほぼ自国民って事の無意識の強さが表われてるなと感じました。たぶん多国籍民・移民のパーセンテージが高いところではもっと表現を選ぶような文化に自然となっているように思う。

最近の某氏の女性軽視発言は、もう日本の公的文化自体の問題だと思います。あの人だけ責めたって今更で、ぼくらがほとんど変わってこようとしなかったせいでもある。

日本ってどこまで取り残されてってしまうのかなぁって心配になります。

文化の発展についていけず、独自のガラパゴスルールの不思議な小国ニッポンって路線で観光客を集めるしかないのか?

英語が身につかない問題だけでも、AIのディープランニングが発達して翻訳機能が遜色なく使える、って未来が早く来ないかなと思います。って、自分で学ぶ気はゼロの意識低い人間ですw

 

著者は他にも本を出されてるみたいですね。

ハーバード・ジュリアードを 首席卒業した私の 「超・独学術」

私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」

 

このかたのお母様も御本を出されてますね。

成功する家庭教育 最強の教科書 世界基準の子どもを育てる